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HONDA AX-1 Taku's Private Site
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HONDA AX-1 1994
Liquid cooling
DOHC engine 29 horsepower
Aluminum Wheels
Tubeless tire
Taku’s HONDA AX-1 Private Site 2017
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Contents
ようこそ
仕様
印象
将来に期待
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■時代背景
1980年台中期〜後期 当時バイクはレーサーレプリカの過剰なブームの終焉からネイキッド系の落ち着いた車種へ嗜好が変化している過渡期で
この頃オフロード系はパワフルで軽量な2ストのモデルが主流でした。
しかし2ストモデルは今後終焉を迎えることが明らかだったので中低速にリファインされたエンジンを積んだオフ車が次々デビューします。
燃費の良い4ストオフロードモデルが林道ツーリングというカテゴリーを開花させデュアルパーパスモデルというジャンルが生まれました。
そんななかYAMAHAがTX200を元に中間排気量225ccのエンジンを積んだ初代セローが発売されるとアウトドアブームの後押しもあって 気張らずに普段着で乗れるトレッキングバイクとして絶大な支持を得ます。
こうした流れの中でHONDAは市街地から未舗装道路まで楽しく走破できる斬新なバイクとしてAX-1を発表します。
しかし世間からは中途半端なバイクとしてあまり評価がよくありませんでした。当時の価格でSerow225が32万に対しAX-1は42万と高額なことも敗因だろうと思います。その後Degreeで巻き返しを図りますがしっかりと定着したセローの座を奪うことは出来ませんでした。
三十数年たった今では2ストのバイクは中古車のみでレアな存在として高額になりあまり庶民的ではありません。
オフロードのカテゴリーはすっかり林道モデル化した感が有ります。
発売当初は不人気車だったAX-1ですが最近のモデルが装飾過剰に感じる者にとって AX-1は発売当時のトンガリ感が薄れマイルドなバイクに見えるように成りました。
■ハンドリング
友人がセローを持っていてちょっと乗り比べてみました。
AX-1は前輪が19インチでセローは21インチ、セローはスポークキャストでAX-1はアルミキャスト なんだか正反対の見本のようです。
普通の道路で60km程でとことこ走る感じはほぼ同等で目立つくせは無いが若干AX-1の方が軽快な感じがしたのは小径なためかもしれません。
双方ともセルフステアな感じは無くリーンイン、リーンアウトともに自然に操れる 癖のないハンドリング感で すごく操舵しやすいです。
20km程度の低速に成るとAX-1は急にハンドルが重くなる感じが有り
低速の安定性はセローに軍配が上がります この位の速度になると径の違いが出てくるのか?セローは超低速でも 安定感があります。
AX-1で林道を走っている時にちょっと道が悪いところを走ろうとすると思う所に進路が向かず 焦る事があり それはちょっとロードスポーツ車で林道走る感覚に近く 気を抜けません。
悪路で進路を選びたい時には少々大きめな挙動をとって操舵する必要があり これはキャストホイールでフロント側が重いためかと思います。
一方高速走行は同クラスのロードバイクには敵わないがエンジン特性が高速向きなことも有って100km超えの速度でも軽快です。
バイクのキャラクターを考えると今のモタードほどオンロード寄りでもないがオンかオフかで線引するとオンロードモデルと言う位置づけでエンジンの特性に合わせた期待通りのハンドリングと言えます。
■エンジン
友人のセローはインジェクションなので比較するのも難がありますがAX-1はキャブ車らしいレスポンスが有り セローは何となく無機質な感じがします。
しかし感じかたはともかくセローは高速から低速まで一貫した安定感が有り高い信頼性を感じ取ることが出来ます。
一方AX-1は上り坂では勢いに反してノッキングするので低めのギヤで高回転を保ちつつ登る様な感じで オフ車としてはちょっと不満を感じます
これは一般道でも同様でシフトダウンしないまま急激に減速し徐行するとまだいいかなって時に突然ストールすることがあり 慣れも有るが同じエンジンでも以前乗っていたDegreeの方が感じ良いでした。
後で調べてみるとDegreeとはキャブレターの種類が異なるようでDegreeの方が低速での粘りが良いらしいです。
とはいえ街中では全く気にならず直ぐに慣れるので問題ありません。
他のインプレッションでも語られていましたがDegreeとAX-1に共通してエンジンの始動が悪いです 夏場でもチョーク全開でないと始動出来ません エンジンが温まってさえいればチークは不要ですけど
さらに冬場はなかなか目覚めてくれません とっても寒がり
回転が上がってきても早めにチョーク閉じると 直ぐ止まります。
ちょっとめんどくさい
東京でアパートにいた頃は暖気運転が出来ないのでチョークでアイドリングをごまかしてさっさと走り出してました。
エンジンが温まってくると今度はチョークを閉め忘れるとアクセルに反して回転数が上がらない現象が出ます これもめんどくさい
チョークレバーが左グリップにあるので不便ではありません。
Degreeの時はセルモーターを酷使したせいか カチカチ音がするだけで回らなくなることがあり そんな時は一旦ギアを入れて車体を前後に揺すってやると元気よく回るといった変な症状が出るように成ってしまいました。もっとも20年近く使用したバイクなので致し方ありません。
考えてみればなんとタフなエンジンだろうと思います。
たいしたメンテナンスもしないのに手放す時に計測したら後輪出力で
18psもでてました 大したもんです。
オイル交換も不定期でタイヤ交換の時についでに換えてもらったよーな
あとはフロントフォークのブーツ交換した時に換えたな
そうそう 府中の2りんかんでオイル交換したなぁ チェーンの伸びすぎを指摘されたっけ 張りの調整が既に一杯でまいった
2りんかんではオイルの量り売りが便利でした。
■シート
1994年型AX-1のシートは薄い紫色で良く言えばラベンダー色
手入れを怠ると汚れが目立ちます。
セローは綺麗なツートンで比較すると冴えない感が漂ってきます。
座り心地は最初は硬い印象ですが癖が付きやすいのか
段差のように極端に柔らかいところと硬い所が有ります。
■足つき性
DegreeもAX-1も足つき性が良いことは特記すべきです。
オフ車はサスのストロークが重要なので足つき性は犠牲になるが
車重が軽いので取り回しに関して問題無いと言うのが一般論かも知れませんが これでは乗れる人を限定することに成ってしまいます。
足つき性が良いということは車種選定においてプラスの重要ファクター
セローに人気があるのもこのファクター所以だと思います。
ただしAX-1はだらしないくらいリアサスが柔らかい
乗らなくてもすぐ沈み込むのでスタンド立てても傾斜が小さくて
倒れそうなくらい そこでリアサスの調整しろいっぱいに起こしました
Degreeはその点 何の問題もなかった へたったけど
販売店でAX-1はリアサスの交換が多いという話を聞きました
初期型のリアサスは車高調整できない構造らしいです
幸い後期型は車高調整が出来る構造でした。
■装備
オフ車はあんまり気の利いた装備は少ないですが、
AX-1はちょっと変わった装備が有りました。
1.初期型AX-1には速度警告灯が有った。
2.ライトOFFスイッチがある。
3.シートをキーでワンタッチ装着
4.オンロード車の様にテールカウルに書類入れが有る
5.スタンドインターロックが無い
6.車体を起こすとスタンドが自動的に戻る機能つき
7.リアキャリアが標準装備
8.タンク容量が9L
年式が古いことも有り速度警告灯は懐かしい装備です。
Degreeにはありませんでした。
AX-1のヘッドライトはちょっと変わっていて35W/30Wのデュアルヘッドライトですが 暗いと評判悪いです。
またライトオンの状態でエンジン始動すると切れやすいと言う書き込みが有りました。
シートがキーで脱着出来るのは有り難く バッテリーにすぐ手が届きます
ETCを収納するのにも良さそうです。
ただし、少々シートがガタつきますし テールにボックスを載せると
シートが外しにくく成ります。
サイドスタンドに特徴が有ります。
サイドスタンドを出した状態で車体を起こすとスタンドに取り付けてあるサイドスタンドラバーがスタンドを起こして格納する仕組みで、
戻し忘れを防止する機能です。
Degreeにはありませんがエンジンを止めるスイッチがついています。
Copyright 2017 Taku’s A.C.Works LTD
純正のレバーがまっすぐなタイプなのでパワーレバーに交換しました。
純正の部品は予備にしました。
AX-1の特徴でテールボックスがよく似合います。
SHADの29L型が良く合う オプションでパネルの色をブルーにしたい。
純正のサスは柔らかいですが実際の走りに不安は有りません。
取り敢えずプリロードいっぱいに上げてます。
OFFやPositionのあるライトスイッチ
このキー穴でシートが外せます。
FUSEボックス兼用のキーカバー
チョークレバーが左レバーに有ります。
パッシングSWも有ります。
キャブの所にアイドリング調整ノブが有ります。